「アニメーターがかわいそう」などとアニメを擁護するのはやってはいけない理由
こんにつは、Monbiです。
作画崩壊、声優の棒読み、シナリオ進行が遅すぎてイライラしたり、逆にカットしすぎで何してるか理解できないといった見ていて不愉快に感じる部分が多いアニメを、世間では「クソアニメ」と呼ばれています。
その一般的にクソアニメと呼ばれてしまう作品の数々を、一生懸命に擁護している人たちがちらほらいて、その人らの意見を聞いてみたところちょっとそれはちがうんじゃないか？と思ったので、ここで少し語らせていただきたい。
擁護派の意見
クソアニメを擁護する人たちは主にこのようなことを述べています。
・人の作品を悪く言うなら自分で作ってから批判しろ
・原作に忠実だし問題ない。あってる。
・クリエイターが大変な環境の中で必至な思いで作ってるからかわいそう
・このアニメに合う人合わない人がいるのは仕方ない、合わない人は批判スンナ。
・クソアニメが好きだから(趣味)
まず一番上の「自分で作ってから批判しろ」理論。正直考えなくても頭悪そうに聞こえてくる。なぜに自分が作ってから批判しなければいけないのか？意味が分からない。けれど、この意見が正しい場合もアニメ以外なら多数存在する。
例えば職場などで自分は明らかに何もしていないのに、他人に偉そうにしてくる奴。正直お前が何もしていないのに俺に命令してくんなよって多くの人が思うはず。なぜ普段何もしていないやつに文句(批判)されなきゃいけない。おかしいだろ？
職場ではお互いに給料をもらい、会社のために働かなくてはいけない。そのため何もしてない給料泥棒が俺に口出してくるんじゃねぇってなるが、アニメの場合元々はお金を得るために制作しているのが原則である。(純粋に楽しででほしくて作ってる奴もいると思うが)
いいものを作り、そし消費者である我々に円盤やグッツ、ネット配信などを通じでお金を払ってもらう立場にいるのである。事実アニメ制作のプロフェッショナルなのだ。
そんな彼らプロが我々消費者に(言い方は悪いが)低品質のものを紹介してきたのだ。なぜ批判してはいけない？もともと原作が好きな人ならば作品を侮辱されたと感じるだろうし、批判せずに受け入れ続ければそれこそ今のAppleみたいに商品を高額で売りつけてくるだけである。
その点でいうと「クリエイターが過酷な環境で作ったのにかわいそう」理論も一緒である。
たしかに今の制作現場の現状はひどい。ひどすぎる。現場の現状を書いた記事を張ったので見て欲しい↴
そのひどい現場で一生懸命に作った作品だから批判されるとクリエイターがかわいそうだ！ってことなんでしょう。気持ちはわかります。
だが擁護して何になるというのだろうか？擁護して現場の環境が変わるのか？アニメという「商品」を作る仕事(これ大事)でそのプロフェッショナル達が、俗にユウ「クソアニメ」を我々に提供してきたのだ。批判しなければ業界が消費者に甘えて高品質のアニメを作らなくなる。そんなことでいいのか？
アニメクリエイターも今の職場の環境を散々知っていながら入ったはずである。大変な環境でアニメを作っているはず、それでもクソな作品が出来上がってしまった。けれど皆「よかったよ」とか「悪くなかったよ」とか同情でほめてくるのである。
アニメクリエイターとして常にいい作品を作ろうと頑張ってきた人たちに対してあまりにも残酷とは感じないか？いいのか本当にそんなことで？しかも、製作委員会は我々消費者が批判してこないことに便乗して業界のブラック労働の問題に取り組まなくなるかもしれない。それこそ本末転倒である。
他には「原作に忠実だから」とか「合うあわないがあるから仕方ない」って意見。
当たり前だがアニメは原作とは違いキャラが動くコンテンツである。原作通りにやったところでそれがアニメで面白くなるとは限らない。面白くなる作品もあれば、動きが追加されたことで大きな印象の違いが表れてしまい、修正しなければいけないことだってある。
クソアニメでも「原作通りだから」として批判しないのはただの現状維持の思考停止である。
ただ、「合うあわない」は正直意見として間違ってはいないなって思う。明らかに腐女子向けの作品で、しかもファンからは高評価を得ている作品に対して、美少女ロリ大好きな男性が「男ばっかりで気持ち悪い」なんて批判しても「お前もロリばっかり見て気持ち悪いだろ」て感じると思う。
一定のファンに向けて企画されているコンセプトなため批判する対象を間違えている。
クオリティが悪くそこを批判するならわかるがコンセプトを批判するのはお門違いだ。(作品がコンセプトとかけ離れてるのは批判対象になる)
いかがだっただろうか？最後の変態の意見は置いておくとしても、擁護する人はもう少し考えてから発言してほしいと個人的に願っている。
お借りしたイラスト↴
